- 1. はじめに
- 2. GPTs(カスタムGPT)とは?
- 3. プロジェクトとは?
- 4. GPTsとプロジェクトの違い
- 5. GPTsのログをプロジェクトに保存する方法
- 6. OpenAIが推奨する正しい使い方
- 7. まとめ
1. はじめに
ChatGPTの**「GPTs」と「プロジェクト」**は、それぞれ異なる特徴を持つ強力な機能です。
私自身、業務で両者を徹底的に使い倒しながら、最適な運用方法を模索してきました。
しかし、多くの人が「GPTsのログをプロジェクトに保存できないのか?」という疑問を持つのではないでしょうか?
実際にGPTsで生成したデータをプロジェクトに統合できれば、ビジネスの管理や情報の一元化が格段に向上します。
本記事では、
✅ GPTsとプロジェクトの違いと正しい使い方
✅ GPTsで生成したログをプロジェクトに保存する方法
✅ OpenAIが推奨する活用法と今後の展望
を詳しく解説していきます!
2. GPTs(カスタムGPT)とは?
**GPTs(カスタムGPT)**は、ユーザーが特定の目的に合わせてChatGPTをカスタマイズできる機能です。
プログラミングの知識がなくても、プロンプトや指示を設定するだけで、特定の業務やタスクに最適化したAIを作成できます。
GPTsの主な特徴
✅ 特定の目的に特化したカスタマイズが可能
✅ カスタムプロンプトを設定できる(特定のルールに従うAIを作成可能)
✅ GPTストアを通じて公開・共有できる(クライアントとの共有に最適)
GPTsの活用例
- クライアント向けに「経営者専用のChatGPTアシスタント」を提供
- 記事生成やSEO分析に特化したGPTsを作成
- 特定の業務マニュアルを記憶させ、定型業務の補助を行う
ただし、GPTsにはログ管理機能がないため、「過去のチャットを整理・蓄積できない」という弱点があります。
3. プロジェクトとは?
プロジェクト機能は、関連するチャットやファイル、カスタム指示を一つのワークスペースにまとめて管理できる機能です。
GPTsとは異なり、「情報整理・管理」に特化しているため、長期的なプロジェクト運営に最適です。
プロジェクトの主な特徴
✅ チャットやファイルを一元管理できる(情報の散逸を防げる)
✅ Web検索・画像生成・データ分析などの高度な機能を統合利用できる
✅ プロジェクト単位で情報を整理し、後から見返しやすい
プロジェクトの活用例
4. GPTsとプロジェクトの違い
以下の表に、GPTsとプロジェクトの違いを整理しました。
特徴 | GPTs | プロジェクト |
---|---|---|
主な用途 | カスタムAIの作成・共有 | チャット・ファイルの一元管理 |
管理機能 | なし(ログがバラバラに保存される) | あり(プロジェクトごとに整理可能) |
カスタマイズ性 | 高い(特定のタスクに最適化) | 低い(整理・管理が主目的) |
モデルのバージョン | 必ずしも最新ではない | 最新のGPT-4 Turboが利用される可能性が高い |
情報の整理・蓄積 | できない(履歴の移動不可) | できる(後から見返せる) |
共有性 | GPTストアで公開・共有可能 | 基本的に個人用(ただし、チームメンバーと共有は可能) |
5. GPTsのログをプロジェクトに保存する方法
現時点では、GPTsとプロジェクトの直接的な連携機能は提供されていません。
しかし、以下の方法を使えば、GPTsで生成したログをプロジェクトに統合することが可能です。
① GPTsの出力を手動でプロジェクトに追加する
- コピー&ペースト → GPTsで生成されたテキストをコピーし、プロジェクトのチャットに貼り付ける
- ファイルとして保存 → GPTsの出力をテキストファイルやPDFで保存し、プロジェクト内にアップロードする
② 外部ツール・拡張機能を利用する
以下のツールを使えば、GPTsの出力を簡単に保存できます。
- Save ChatGPT → ChatGPTの会話履歴をPDF、テキスト、Markdown形式で保存
- ChatGPT to Markdown → 会話履歴をMarkdown形式で保存
- ChatGPT to Notion → Notionに直接エクスポート
💡 これらのツールを活用し、保存したデータをプロジェクトにアップロードすれば、一元管理が可能!
③ ChatGPTのエクスポート機能を利用する
ChatGPTには全ての会話履歴を一括エクスポートする公式機能があります。
この機能を利用し、GPTsの出力データを抽出・整理し、プロジェクト内に保存する方法も有効です。
④ GPTsのActions機能を活用する
GPTsの外部通信機能(Actions)を利用し、生成したログをGoogleスプレッドシートやNotionに自動保存する方法も考えられます。
ただし、この方法にはGAS(Google Apps Script)などの開発知識が必要です。
6. OpenAIが推奨する正しい使い方
OpenAIは、以下のような使い分けを推奨しています。
目的 | 適した機能 |
---|---|
特定の業務・目的に特化したAIを作成したい | GPTs |
チームやクライアントとカスタムAIを共有したい | GPTs |
情報を整理・管理しながら進めたいプロジェクトがある | プロジェクト |
Web検索・画像生成・データ分析を統合的に活用したい | プロジェクト |
7. まとめ
✅ GPTsは「特定タスク向け」、プロジェクトは「情報管理向け」
✅ GPTsのログは手動または外部ツールを使ってプロジェクトに保存可能
✅ プロジェクトを主軸にし、GPTsを補助的に活用するのがベスト